武田 尚子

2021 21 Feb

ランジェリー素材から見る明日

  

「デジタル100%」と銘打って、オンラインで1か月近く開催されていた「ランジェリーコネクト」が閉幕したのに続き、2月15日から開催されている素材展「アンテルフィリエールコネクト」も、今週末までとなった。


いつもは翌年の春夏シーズンに向けたランジェリーやビーチウエアの方向性を提示する展示会だったが、今回はシーズンを限定せずに「明日」という表現で、未来へのポジティブな姿勢を見せていた。

参加メーカー20数社による素材のトレンドフォーラム(コンセプトパリ監修)の解説を聞くと、全8テーマに共通して“サスティナブル”というキーワードと共に、生地、レース、副資材すべてにおいてリサイクル素材が増加。テクノロジーを活かしたソフトで透明感のあるもの、よく伸びるスーパーストレッチ素材も目立っていた。
ファンデーションやランジェリーからビーチウエア、ホームウエア、さらには今回のパンデミックのキーエレメントといえるレギンスも注目アイテムとなっている。
レースが充実しているのを見ながら、快適性や機能性はもちろんのこと、私たちがそろそろ美的なものに飢えていることを再認識させられた。