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2021 25 Oct

「ミキオサカべ」新宿区の教会で15周年ショーを発表 ミニマリズムをテーマに

 

 「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」が、ブランド15周年を記念し2022春夏コレクションショーを2021年10月23日に東京・新宿区の淀橋教会で開催した。


 今シーズンは“ミニマリズム”をテーマに据えた「ミキオサカべ」。デザイナーの坂部三樹郎が「特徴的なデザインを元に発展させていくというよりも、ある種の新しいミニマルデザインが日常に浸透しているイメージを作りたかった」と語ったように、ランウェイショーで提示したのは「リピートさせること」によるスタイルの日常化だった。

 新たなデザインのベースとなったのは、ボックスシルエットが特徴的なテーラードの数々。ベーシックなアイテムであるそれらを、ディテールや装飾によるものではなく、例えばトップスを前と後ろで逆に着たり、パンツの丈を若干短くしたり、はたまた袖の長さを変えたりと、あくまで「ある種の新しいミニマルデザイン」として提案した。

 ほぼ全てのウェアに採用したロールカラーは、今シーズンの一貫したムードをより印象付ける。カラーパレットは、イエロー、ピンク、グリーンのような強い色彩をワンポイントで使用したほか、ブラックやグレー、ベージュなどの落ち着いた色味も多く散見された。

 また、「ミキオサカベ」のアイコンともいえるエアソールスニーカーには、新しくハイカットモデルが加わった。レザー生地にサイドジップを施した新たなモデルは、これまでのポップなシリーズとは打って変わって、ハードな印象に。


 終盤からフィナーレに差し掛かると、ルックの集合としての「街」のイメージはさらに盛り上がりを見せた。荘厳な雰囲気の淀橋教会をジャックするかのようなその光景は、「自然に生まれたミニマルデザインをしている人は少ない」という坂部デザイナーの語った通り、”ミニマリズム”の中のオリジナリティとは何かというメッセージ性を感じさせるものとなった。


「ミキオサカべ」公式サイト

 

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