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「ルイ・ヴィトン」ヴァージル・アブローが手がけたルイ・ヴィトンとナイキ「エア フォース 1」の展覧会がニューヨークで開催
米ニューヨークで、「ルイ・ヴィトンとナイキによる『エア フォース 1』 by ヴァージル・アブロー」(Louis Vuitton and Nike "Air Force 1" by Virgil Abloh)展が開催されている。
これは「ルイ・ヴィトン」2022春夏メンズコレクションのために、メンズ アーティスティック ディレクターであったヴァージル・アブローが、ナイキとのコラボレーションによって、ビスポークの「エアフォース1」をデザインしたもの。全47モデルが一般公開されている。
ブルックリン区のグリーンポイント・ターミナル倉庫を会場として、前には大きなブレイクダンサーのオブジェが設置され、中には「ルイ・ヴィトン」とナイキが融合したロゴがちりばめられた空間となっている。
会場内のグリッド状の構造は、架空の都市の設計図を上空から見た様子をイメージしたものだという。47対のスニーカーは動きのあるスタイルで展示されており、同時にホログラフィをモニターで映した映像展示では、360度の動きでスニーカーの詳細を見ることができる。
またインタラクティブなホログラフィ展示では、モニターの前で手を動かすことによって、スニーカーを回転させたり、構造をバラバラにしたり、またひとつに合体させることもできて、没入体験ができる。そして巨大なモニターでは、職人がスニーカーを作っていく過程が映しだされており、フィエッソ・ダルティコにあるメゾンのシューズアトリエでの卓越した職人技を目の当たりにできる。
会場内にあるツリーハウスは、ヴァージル・アブローが抱いていた少年時代の心を表現しているという。内部には、ヴァージルのオフィスだったパリのポンヌフ通りに面するルイ・ヴィトンのスタジオとアトリエの空間が細部まで再現されていて、彼の創造活動を支えたサヴォアフェール(匠の技)を体感できる。
この展示会は、2022年5月20日から31日まで、ブルックリン区にあるグリーンポート倉庫で開催。また期間中、ニューヨーク市内各地で、本展のテーマに沿って地球儀の形をしたスカルプチャ―が展示される。このインスタレーションは、グランドセントラルターミナル、サウスストリートシーポート、コロンバスサークルなどで体験することができる。この地球儀は、ヴァージル・アブローが自身のコレクションやショーで表現してきた統一的なモチーフを象徴している。
なお、このうち9モデルが2022年6月より「ルイ・ヴィトン」の公式サイトを通じて発売される予定だ。一般販売向けに厳選された9モデルはミッドトップ(税抜38万7,000円)とロートップ(税抜31万円)で販売。
「ルイ・ヴィトン」のモノグラム・モチーフをあしらったクラシカルなオールホワイトバージョンや、同一デザインをブラックのスエードで表現したスタイルも含まれる。メタリックゴールドカラーのスニーカーは、ヴァージル・アブローの「ルイ・ヴィトン」のデビュー・コレクションへのオマージュ。さらに、アーティスト グスト・レオンによる「Louis Vuitton」のグラフィティ・モチーフがあしらわれた「ダミエ」エディションも含まれる。
取材・文:黒部エリ
Courtesy of Louis Vuitton
■「ルイ・ヴィトンとナイキによる『エア フォース 1』 by ヴァージル・アブロー」(Louis Vuitton and Nike "Air Force 1" by Virgil Abloh)展
会場:Greenpoint Terminal Warehouse 73 West St, Brooklyn, NY 11222
期間:2022年5月20日〜5月31日