アパレルウェブ メゾンニュース

2022 05 Apr

「AZファクトリー」がテベ・マググによるコレクションを発表

 

「AZファクトリー(AZ Factory)」が、ゲストデザイナーとしてテベ・マググを迎え、初のコラボレーションによるストーリーを発表した。

 「AZファクトリー(AZ Factory)」は、故アルベール・エルバスがリシュモングループとの合弁により2021年1月に創業。伝統的なクラフトマンシップに先進的なプログラムやテクノロジーを取り入れ、ダイバーシティやインクルーシビティを念頭に置いて、工場や研究所のようにストーリーやプロジェクトを一つずつ発表していく方向性でスタート。

 初のコレクションではメインアイテムとして「MyBodÿ」という伸縮性の高いニットによるシリーズをXXSから4XLという豊富なサイズ展開で発表した。が、ローンチから日の浅い同年4月にエルバスが逝去。10月のパリファッションウィークでは世界中の44のビッグブランドとデザイナーによるエルバスへのオマージュとしてのトリビュートショーと「AZファクトリー」スタジオによる新作が発表された。

 そして今回、同ブランドとの共通の価値観や共有できる情熱と美学を持つパートナーとして、テべ・マググを招聘。マググの職人技が生きる服作りや、ファッションの中に彼の故郷である南アフリカへの探求が根付いたストーリーテリング的な要素に共通性を見出した。

 今回は「Intersection」というテーマで、歴史的にはクチュールとラグジュアリーの世界の外にいるアフリカをあえて主役としてクチュールを構築するという新しい探求がなされている。故エルバスが次回作のためにアーティストChafik Cherietに依頼し、逝去によってお蔵入りになっていたプリントのデザインがインスピレーションソースとなっており、アニマル柄や動物の動きを彷彿する大胆なプリントが、原色の鮮やかな赤、バナナイエロー、コバルトブルーなどで表現される。

 

 

 それがバルーン状の袖、ラッフルやドレープ、そしてマイクロプリーツなどのディテールによって表現されるエレガンスとミックス。さらに「MyBodÿ」伸縮性ニットの細長いシルエットのマーメイドドレス、取り外し可能なリボンが付いたドレス、撥水性のコットントレンチ、ドレープを活かしたチュニックなどは、機能性や快適性も考えて作られている。「AZファクトリー」のアスレチッククチュールという基本に基づき、テクノロジーを活かした生地と大胆なプリントを、モダンで用途の広いシルエットで構築したすべての女性を対象としたハイブリッドなコレクションとなっている。

 これらの製品の最初のローンチは2022年6月1日、2番目は9月。「AZファクトリー」のサイトやNet-a-porter, Farfetch等で販売される予定だ。

文:田中美貴

 

「AZファクトリー」公式サイト

>>このコレクションの画像を見る