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2021 23 Apr

「バーバリー」が2021秋冬ウィメンズ コレクション発表

 
 

 「バーバリー(BURBERRY)」が2021年4月21日15:00(英現地時間)、2021 秋冬ウィメンズコレクションを発表した。メンズに続き、ロンドンのリージェントストリートの旗艦店にて、イギリスのアーティストであるシャイガールの語りによるプレゼンテーションとともに開催された。

 リカルド・ティッシの就任以来、メンズ、ウィメンズ混合で新作コレクションを発表してきたが、今年は男女別々に発表しており、今回はウィメンズの単独としては初のコレクションとなる。それを象徴するかのように今回は“フェミニニティ”がテーマ。8人の姉とシングルマザーで9人の子供たちを育てた母という強い女性たちに囲まれて育ったティッシが、「今までの人生において常に計り知れないほどの力を与えてくれた」母をはじめとする女性たちに捧げるオマージュだ。そして、このコレクションを「真にフェミニンなエネルギーを象徴したものにしたい」と考え、「とてもイギリスらしく、ユニークで、奇抜、そして自分自身を表現することに正直であるという姿勢が基盤」にあると言う。

 先日のメンズコレクションに続き、ウィメンズコレクションも不屈の力を持つ母なる自然、そして 20 世紀初頭のイギリスのクラフツマンシップとアウトドア・ムーブメントからインスピレーションを受けている。


 

 「バーバリー」のアイコンであるトレンチコートは、フェイクファーやレザーのボンディング、フォックスの写真プリントを施したウール素材、幾何学模様のインターシャ編みなどで再現される。またダッフルコートは、動物の要素を取り入れたフードやボタンループのディテール部分を大きく強調したり、フェイクミンクと巻き毛のシアリング、フリンジなどで飾られる。

 英国調のクラシックなテーラリングは、シャープなショルダーラインのボクシーなブレザーや、裾がカットアウトされたテーパードパンツ、フリンジとパネルのディテールを取り入れたロングシャツ、ジャケットをデフォルメしたようなケープで展開される。

 そんな中、ワンショルダーのドレープを生かしたドレスや、ケープスリーブのコート、フェイクファーのコートやケープ類、またはゴールドやシルバーを取り入れたトータルルックのコーディネートで、センシュアルな要素やきらびやかな要素が加えられる。また巨大化したバーバリーチェックやフラッグデザイン、星のモチーフを生かした幾何学的なプリントもモダンな要素を添える。

 

 小物類では、メタリックな刺繍フリンジをあしらったソフトトート「Flag bag」が新たに登場し、スカーフトートやクラッチバッグなどで登場する「Olympia Bag」、メンズコレクションで発表されたスーパーサイズのメッセンジャーバッグもフェイクファーやシアリング素材で展開。伸縮性のあるチュール素材のソックスブーツも特徴的だ。

 アシンメトリーなフォルムやディテールをデフォルメしたスタイルにも、新しいエネルギーを感じさせるコレクション。そんなこれまでの概念を変えようという姿勢を表すかのように、最後にティッシは「Don’t believe everything you think」と書かれたTシャツを着てそこをクローズアップするかのようなフィナーレの演出をしていた。

文:田中美貴

 

 

 

■セレブリティショット


モデルのイリーナ・シェイク


モデルのケンダル・ジェンナー

女優のマリーナ・ルイ・バルボーサ

 

「バーバリー」2021秋冬コレクション

 

 

「バーバリー」公式サイト