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2020 08 Nov

高橋悠介の新ブランド「CFCL」が始動

 「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のデザイナーを務めた高橋悠介が手がける新ブランド「シーエフシーエル(CFCL)」が、2020年11月5日(木)から6日(金)にかけて2021春夏コレクションのプレス展を開催。ファーストコレクションを発表した。

 

 「シーエフシーエル」は、「イッセイ ミヤケ メン」の元デザイナー、高橋悠介が独立し立ち上げた新ブランドだ。「シーエフシーエル」というブランド名は”Clothing For Contemporary Life(現代生活のための服)“の頭文字を取って名付けたもので、3Dコンピュータ・ニッティングの技術を中核に、時代に左右されない衣服を提供する。ほとんど全てのアイテムで再生ポリエステルの糸を使用し、縫い目ができず伸縮性にも優れるホールガーメントで編成している。

 同コレクションは6割がウィメンズ、4割がユニセックスという構成で、サイズは1、3、5(160、170、180)の3サイズを用意。メンズ、ウィメンズなどの括りは一切なく、着用者の身長で適正サイズを選択する形となる。ニュートラルなデザインは日常着としてはもちろん、スタイリング次第でパーティーなどの特別な日にもエフォートレスに対応できる。また全てのアイテムはネットに入れて洗濯可能で、速乾性にも優れる。

 カラーパレットは、太陽や海、草などの自然の色からインスピレーションを得た無地のアースカラーが中心。同ブランドは無駄を削ぎ落としたミニマムなデザインが大きな特徴だが、デザイナーの高橋悠介はボタンさえもいらないという徹底ぶりで、ベルトループが3つ連なったガウンは着用者に合わせてウエストの位置を変えることができる。また、ロゴを前面に押し出さないのは着用者のパーソナリティや強さを最大限に引き出したいという思いからで、襟から背筋にかけて伸びる縦のラインの裏側には製品データのタグが縫い付けられており、ロゴに替わる新たなブランドアイコンとして機能する。

 また現段階で同ブランドが使用している再生素材は、旭化成などの繊維事業を先行する大手企業が商標登録をしたものであるが、今後再生素材の技術が進歩し、ブランド側の選択肢も増えることによって全てのアイテムを再生率100パーセントで製作していきたいという意味合いを込めて、製品表示部分には再生ポリエステルの細かい割合を明記している。

 実験的で先進的な「シーエフシーエル」の2021春夏コレクションは、2021年2月1日から自社のECサイトと全国、全世界の卸先で販売を開始する。

 

「シーエフシーエル」2021春夏コレクション

 

「シーエフシーエル」公式サイト