「イッセイミヤケ」が「イッコウタナカイッセイミヤケ」プロジェクトの第5弾コレクションをローンチ

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2019 24 Dec

　「イッセイミヤケ（ISSEY MIYAKE）」は世界のデザイン史に大きな足跡を遺したグラフィックデザイナー、田中一光の作品をモチーフに使用したプロジェクト「イッコウタナカイッセイミヤケ（IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE）」の5回目となるコレクションを発表した。

　「イッコウタナカイッセイミヤケ」は、田中一光の仕事への尊敬の念、多くの刺激を与えられたことへの感謝の気持ちをきっかけに2016年に始動したプロジェクトだ。このプロジェクトは、現存するオリジナル作品と向き合うことからスタート。それぞれの作品にふさわしい素材を選びぬき、モチーフや色彩を忠実に再現する一方で、田中一光の作品の世界を衣服で表現し、着用する人をいきいきと見せるものづくりを続けている。

　今回のコレクションのモチーフは1990年に発表された「植物園（Botanical Garden）」シリーズから選んだ。田中一光が想像力豊かに様々な植物を自由に表現した作品の持つ楽しさを、衣服を通して伝えたいと考え、プリーツ素材はもちろんのこと、風を纏うようなシルエットを表現した綿素材を用いたコートやドレスも作った。いずれも作品の植物が持つ優しく大らかなイメージを伝えるためにたっぷりと生地を使い、モチーフを大胆に配して、着る人が花になり風に揺れる、そんな風景を生み出す衣服のコレクションとなった。

　常に新しい価値の形成に挑戦し続けた田中一光。その大胆で力強い作品を、衣服というかたちで表現することによって、デザインのあるべき姿や喜びを多くの人に伝えたいという三宅一生のそんな変わらぬ想いが「イッコウタナカイッセイミヤケ」には、つまっている。

■「イッコウタナカイッセイミヤケ」プロジェクトの第5弾コレクション