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「プラダ」が長編映画「エルヴィス」でのミウッチャ・プラダの衣装制作コラボレーションを発表
「プラダ(PRADA)」が、バズ・ラーマン監督の長編映画「エルヴィス」でメインキャラクターが着用する複数の衣装をクリエイティブディレクターのミウッチャ・プラダとバズ、そしてアカデミー賞受賞衣装デザイナーのキャサリン・マーティンが協働して手掛けたと発表した。
同作は、エルヴィス・プレスリーの象徴的なスタイルと彼が生きた時代全体を讃えながら、彼の生き様と音楽を描いた作品で、エルヴィス役にオースティン・バトラー、謎めいたマネージャーのトム・パーカー大佐役にオスカー俳優のトム・ハンクス、プリシラ役にはオリヴィア・デヨングを起用した。
エルヴィスとプリシアが着用した衣装の資料調査を手始めに、「プラダ」と「ミュウミュウ(MIU MIU)」の膨大なアーカイブからつながりがあるものや類似性を探り、新しいクリエイションへと形にしていき、そのクリエイションによって、映画のなかで描かれた時代を印象的に蘇らせるとともに、「プラダ」と「ミュウミュウ」、2つのブランドのDNAとその歴史を表現したという。
作品内では、プリシラが、ラスベガスで夜に行われたオープニングコンサートの際に着用した、ビーズとフリンジをあしらったブロケードのパンツスーツを製作。ほかにもNBCネットワークの番組「エルヴィス特集」で着用したブラウンのスエードのジャケットに合わせてモヘアのセーターの上に纏ったツイードのドレスなど、プリシラが実際に着用した衣装を映画のために再製作した。「プラダ」が手掛けたエルヴィスのプラムワインのキッドモヘアを用いた個性的なスーツなど、これら衣装が登場人物を引き立てた。
ミウッチャとバズ、キャサリンのコラボレーションは、2013年の「華麗なるギャツビー」、1996年の「ロミオ+ジュリエット」から続く、今回はその長年のつながりを再構築。アート、映画、建築の世界との絶え間ない対話によって培われた創造性により、「プラダ」の多方面にわたるアティチュードを反映した芸術的な交流となった。
なお、映画「エルヴィス」は、5月24日の2022年カンヌ映画祭でプレミア上映後、日本では、2022年7月1日に全国の劇場での公開を予定している。