繊維ニュース 編集部ブログ
2023
11
Apr
半世紀前の紙面
【大阪本社】大阪・泉州産地の神藤タオルの応接室に、同社が大きく取り上げられている昭和43(1968)年4月某日付の「大阪繊研速報」が展示されていた。当紙「繊維ニュース」の前身の新聞で実に55年前。筆者も生まれる前の紙面を見るのは初めてだ。ずっと保管されていたのかと神藤貴志社長に尋ねると、産地内の老舗のタオルメーカーから最近になって譲り受けたと言う。そのタオルメーカーでも古い機械部品を包むのに使っていたが、梱包(こんぽう)を解いた際に神藤タオルの名前に気づいて「こんなん出てきた」と持って来たそうだ。そんな心地よい産地の距離感こそ変わっていないが、長い年月は繊維業界を大きく変えた。紆余曲折を経ながらも続いて来たことに感謝と畏敬を覚える良い機会となった。(酒)