繊維ニュース 編集部ブログ

2018 13 Nov

未来の渋谷は

 【東京本社】久しぶりに実家に帰ると、町の変貌ぶりに驚かされることがある。なじみの店が民家になっていたり、新しい店ができていたり。中でも卒業した小学校が閉校になっていたのを知った時は衝撃を受けた。割と大きな都市の出身なのだが、少子化の波には逆らえないようだ。

 展示会などの取材で東京・渋谷に行くことが多い。駅前エリアが再開発していることもあって、訪れるたびに変わっていると感じる。展示会の会場として利用される渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)に向かう駅からの通路は特に変わる。看板が出ているので迷うことはほとんどないが。

 大正時代から増改築が繰り返され、駅施設などは老朽化も進む。耐震性の向上やバリアフリー化が求められており、それが再開発の理由になっている。未来の渋谷はどうなっているのか。この目で見ることができるのか。

 そのようなことを思いながら渋谷の街を眺めると、東京メトロ銀座線の渋谷駅やスクランブル交差点が見えた。「変わらない何かがあってもいいはずだ」。深まる秋がセンチメンタルな気持ちをもたらす。自分に酔っていたら、危うく約束の時間に遅れそうになった。

(桃)