【東京本社】漸く雪だよりが届き、スキー場もほっとしたのも束の間。先週末は３月～４月並みの暖かさ。天候不順は今に始まったことではないが、暖かい冬である。季節商品の取り扱いや季節頼みの商売は天候に左右される。　　

たまに箱根温泉を利用することがあるが、今年の利用者は少ないように思う。夏の台風被害による箱根鉄道の休止や新型ウイルスによるインバウンド客の減少。それにこの暖冬。箱根に限らずどこも苦しい状況だと思う。

温泉の庭にたき火のスペースがある。本来なら、手をかざしたりして雰囲気が盛り上がるが、誰一人たたずむ人はいない。たき火の横には早咲きの梅が満開。ひょっとすると早咲きではなく、もう満開になっているのかもしれない。

ここまで来たら、冬物のセールを追い掛けるより、世の中が明るくなるような春色で店頭を満開にしてほしい。（章）