繊維ニュース 編集部ブログ
2020
08
Sep
避暑スポット!?
【大阪本社】西九条駅周辺を訪れた際、一風変わったトンネルを見掛けた。安治川を挟んだ大阪市西区九条と此花区九条をつなぐ海底トンネル「安治川隧道」。
昔は車も通れたそうだが、現在通れるのは人と自転車のみ。エレベーターもしくは階段で川の下にある地下トンネルに降り、60メートルほど進み、対岸のエレベーターや階段で上がる。通ってみると川の下のトンネルなのでかなり涼しい。ここでゆっくりすれば涼めるのではと思ったが、そう考える人が多いのかトンネル内には警備員がおり、通りゆく人々を対岸へと誘導していた。
海底トンネルといえば本州と九州を結ぶ関門トンネルが有名だが、この安治川隧道は昭和19(1944)年に開通した日本初の海底トンネル。昔は車もエレベーターで地下に降りて通っていたそうだが、近くに安治川大橋ができ、またエレベーターやトンネル内の排ガスの問題もあり、車用トンネルは昭和52(1977)年に完全閉鎖。現在は一般公開されていないが、川の下でかなり涼しいので避暑スポットとして再利用できないかとトンネルを通りながら安易に考えていた。(林)