繊維ニュース 編集部ブログ
2019
23
Jul
インバウンドはすごい
【大阪本社】3連休の中日に京都府舞鶴市にある松尾寺(まつのおでら 写真)に行ってきた。ここは西国三十三カ所の第29番札所で、慶雲5年(708年)に創建されたと伝えられる古びた雰囲気の山寺である。国宝の普賢延命像、重要文化財の快慶作・阿弥陀如来坐像、同じく重文の法華曼荼羅といった収蔵する文化財の多さで知られる名刹(めいさつ)らしい。本尊は馬頭観音坐像なのだが、御開帳は77年に1度のため、次回は2086年に行われるという。仁王門には本来、2体の阿形(あぎょう)像、吽形(うんぎょう)像が置かれてあるはずが、なぜか阿形、吽形の写真が立てかけられているだけ。どうやら修理中らしい。わざわざ1時間強をかけて訪れてはみたものの、目当ての御朱印以外は見どころの少ない訪問となった。さらに当日はあいにくの雨。人出は少なかろうと踏んでいたのだが、団体客を含む50~60人とすれ違った。半分くらいは(たぶん)中国人と韓国人。わざわざこんな所にまで足を延ばしてくるとは、インバウンドの熱気というか執念に改めて驚かされた1日だった。(気)