繊維ニュース 編集部ブログ
2019
07
Aug
武骨とエレガント
【東京本社】「少年時代に見たアラン・ドロン出演のダーバンのCMはおしゃれで、スーツに憧れた」とは、レナウン「ダーバン」の新広告キャラクターに決まった俳優の吉田鋼太郎氏。1971年の、若かったアラン・ドロンがCMの最後に「ダーバン、セ・レレガァーンス・ドゥ・ロム・モデルヌ」とつぶやく。フランス語は分からなかったが、画面下に「ダーバン、それは現代を支える男のエレガンス」という訳が出て、そういう意味かと一人納得していた。
前年にはチャールズ・ブロンソンが男性化粧品マンダムのCMに出演。「男の世界」は武骨にありと感じ入った。当時、人気を二分した男性俳優のエレガントと野性味。どちらも欠くわが身を嘆いた。
ダーバンの新広告キャラクターには藤原竜也氏も起用された。キャンペーンテーマは「継承」。舞台などで共演、先輩・後輩の間柄で、私的な親交もある組み合わせだ。
70年代と比較すると、武骨さは吉田氏、エレガントは藤原氏か。(康)