繊維ニュース 編集部ブログ

2024 07 Feb

服の鉛筆

 【東京本社】大人になると触れる機会が少なくなる鉛筆。環境をテーマにした展示会で、布の端切れを芯にした「服の鉛筆」の書き心地を試す機会があった。縫製業のミヤモリ(富山県小矢部市)が生産工程で発生する布の裁断くずを間接加熱で炭化し、この「繊維炭」を芯の原料に用いて開発した鉛筆だ。実際に書いてみると、少しざらざら感があり濃く書くことができた。懐かしくも新鮮な感触。今春から販売予定の服の鉛筆は、全国の優れた文具へ贈られる「日本文具大賞」のサステナブル部門で優秀賞を昨年受賞。文房具業界でも環境に配慮した商品への注目が高まっている。(活)