繊維ニュース 編集部ブログ

2023 26 May

手織りじゅうたんも値上げ

 【大阪本社】「手織りのじゅうたんが今より安くなることはない」。ある輸入敷物専門商社の話だ。同社はイランからが主力で、その中には手織りの1点モノも多い。現地の工房の人材確保が難しいことや労働環境の改善を狙って機械化が進むことが値上がりを予想する理由だ。同社が商品在庫を置く倉庫には数十万円から百万円以上するものまで3千枚ほどが所狭しと並ぶ。高額品も月に数点売れるそう。シルク100%の手織りのペルシャじゅうたんを触らせてもらったが、その光沢といい滑らかな肌触りといいもはや芸術品だ。「これからの値上がりを見越して、投機目的で買う人もいる」と言う。   (学)