【大阪本社】靴下生産の盛んな奈良県広陵町の馬見丘陵公園で50万株のチューリップが見頃を迎えている。青空と新緑の中で花々が互いの美しさを競り合うように咲き誇る。和やかな風景が今年も見られる有難さを思う。かたや、9日、投開票の奈良県知事選は6人が立候補するといういつもとは異なる様相だ。候補者の支持の呼び掛けにも闘いの熾烈（しれつ）さが垣間見える。奈良の繊維企業から「県政を刷新してほしい」「今のままではダメ」と変化を望む声は多い。今回の候補者の顔ぶれを見れば、誰を選ぶかは製造業者の支援の在り方にも大きな影響が出そうだ。果たして112万の有権者の決断はいかに。（学）