【東京本社】大手インナーウエアメーカーが19秋冬の新作を披露するイベントを開いた。イベントにはインフルエンサーが招待されたが、ブランドカラーに合わせて“サムシング　ピンク”をまとって来場し、会場は華やかな桃色に染まった。

　ファッションショーも企画されていたが、それまでは会場内での写真撮影は自由。インフルエンサーは思い思いのポーズや構図で写真を収めていた。気恥ずかしさや場違い感に堪えながらその様子を眺めていると、ポージングや表情は本物のモデルのように見えた。

　インフルエンサーの影響力や発信力の強さを思った。そして専門紙の役割を、何を取り上げてどのように書くべきなのかを改めて考えた。答えは今も見つからないが、インフルエンサー全員が笑顔で楽しんでいることには気が付いた。そう言えば、最近自分は笑っていただろうか。

　イベントの取材を終えて、家路に就く。会場の熱は遠くに去りつつあったが、街路はまだまだ暑かった。暑さを避けるため、コンビニエンスストアに立ち寄り、アイスを食べる。当たりが出た。少し顔がほころんだ気がした。（桃）