繊維ニュース 編集部ブログ

2020 18 Sep

今年のヒット大賞「マスク」?

【東京本社】年末ではないが、今年最大のヒット商品に“マスク”が選ばれてもおかしくはない。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えた社会貢献性。売れすぎて店頭から消えた大ブーム。「アベノマスク」など類似商品を生んだ話題性。生地も綿、不織布から水着素材まで多種多様。衣料販売不振の中で、縫製工場に仕事を与えて雇用を守り、アパレルの業績にも一部貢献した。

 写真はこのほど都内で開かれた衣料品などの展示会「ジャンブル東京21春夏」に出展したクレセントグースのブース。「3月にマスク不足のため、お土産用に作ったが、人気。デザインを増やしてネット通販でも販売した。このマスクがブランドの入り口となって、新しい顧客も増えた」と、本業の商品と併せてマスクも出品した。

 アパレルばかりではない。生地メーカーでも、「11月のJFWジャパン・クリエーションに産地で作ったマスクを披露したい」という動きも。最近はその日のファッションに合わせてマスクを選ぶ人も増えている。(康)