繊維ニュース 編集部ブログ

2021 14 Oct

うだつの家

  【中国・四国支社】先日、徳島県三好市に行った。その中心地、池田町と言えば、かつて甲子園でやまびこ打線として名を馳せた池田高校があるとともに、江戸時代からたばこの産地としても知られる。その歴史をたどるため「阿波池田うだつの家・たばこ資料館」を訪れた(写真)100年以上前のたばこ業者の旧宅を資料館としたもので、幕末から明治にかけて刻みたばこで栄えた町の歴史を知ることができる。ちなみにうだつとは“卯”の字形に張り出した小さな屋根付きの袖壁を指し、富の象徴とされた。時代が変わり、たばこはいつの間にか「うだつが上がらない」存在になってしまったが、たばこを吸わない筆者でも十分楽しめる。(佑)