繊維ニュース 編集部ブログ

2021 15 Oct

今度こそ

【大阪本社】先日、インテックス大阪で開かれた大型見本市を取材した。会期中に緊急事態宣言が解除されたこともあり出展者、来場者のムードは良かった。実商売に向けては慎重な姿勢も残っているようだが、全体的に「今度こそ」の意気込みが伝わってきた。同様のムードは今年の春先にもあった。暖かくなる時期で、「ここから巻き返しを図る」との声が目立ったが、その後の世相は知っての通りである。今回はワクチン接種率の向上など客観的な後ろ盾もある。「これでダメなら手の打ちようがない」というある種の開き直りが出てくるのは気掛かりだが、世界の正常化を願う気持ちは皆同じだろう。見本市ではこの間に現れた需要や志向の変化をとらえた提案が多く見られた。ワクチン接種ではないが、「強くなった実感」を得て再度、市場に挑む姿勢が頼もしい。(酒)