繊維ニュース 編集部ブログ

2019 28 Mar

「時代」

 【大阪本社】旧暦2月22日、七十二候では春分の次侯、桜初めて開く。春に初めて桜の花が咲く頃。

 平成の時代が終わろうとしている。「時代」という言葉。エンドレスの時間の絵巻物を屛風仕立てに区切る実験か。

 『広辞苑』によると、時代とは①区切られた、ひとまとまりの長い期間。「奈良―」「学生―」「―を画する」 ②その当時。当代。現代。「―の趨勢」 ③時を経て古びた感じ・様子。

 中島みゆきの名曲「時代」は――こんな時代もあったねと。いつか話せる日が来るわ。あんな時代もあったねと。きっと笑って話せるわ――と歌う。

 社会、経済の流れを特徴付けられた一定期間のファイリング。人が思い出す過去のある時期。

結果が出てからデータ分析、「激動の時代であった」とか。「歴史は繰り返す」とか言うが。後の世の人が言うことで、激動でなかった時代はないだろうし、どの時代の現代人も精一杯生きてきたはずだ。

 平和な社会と自分と家族の健康を祈りつつ、4月1日に発表される、「大化」から数えて248番目の元号に思いをはせる。 (博)