繊維ニュース 編集部ブログ

2024 15 Jan

ちちぶ銘仙館

 【東京本社】昨年暮れ、埼玉県の秩父地域に家族3人で旅行に出掛けた。イチゴ狩りと軽登山を楽しむのが目的だったが、観光マップに載っていた「ちちぶ銘仙館」が気になり立ち寄った。同館は1930年建造の旧県繊維工業試験場秩父支場を利用して、2002年に開館。屋根はオレンジ色で、和と洋が混在するレトロな建物だ。館内は明治後期から昭和初期にかけて一世を風靡(ふうび)した絹織物「秩父銘仙」の着物などの展示品のほか、織物ができるまでの全工程を実演する設備もそろえている。夕暮れ時の誰もいない館内。アイルランド出身の女性歌手、エンヤの歌声が静かに流れる中、懐かしい気分に浸りながらゆっくり見て回った。(活)