繊維ニュース 編集部ブログ

2020 29 Sep

人とロボットの共生

 

 繊維機械をはじめ、コネクターやロボットを製造販売するストーブリのショールーム(大阪・東梅田)を訪問した。このショールームは年初に完成したばかりで、3月にはオープニングセレモニーを予定していた。

 ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、以降はアポイント形式でひっそりと活動していた。夏を終える頃セミナーの案内があったので、告知から8カ月以上経ての披露となった。

 セミナーは会社の歴史が主で、創業時の社会背景や沿革について映像を交えながら紹介。国際社会で活躍する同社の未来を展望する内容だった。

 画像は自走するモバイルロボット。生産管理、物流、組み立て、品質管理などでの活用ができる。周囲を常にモニターするため三つのレーザースキャナを備え、安全に配慮した正確なナビゲーションシステムを持つ。人とロボットが協働する用途に向け開発された。

 来場者が往来するなか、ぶつからないよう自走していた。安全柵が不要なので、人と作業場を区別する必要がない。人とロボットが肩を並べて仕事ができるというわけだ。

 ロボットが仕事を奪うのではないかと詮索してしまいそうになるが、単純で量が多い生産準備、軽作業の補助、体力を使う製造現場など活用の範囲は広い。(和)