繊維ニュース 編集部ブログ

2018 02 Jul

梅雨明け

 【東京本社】何と、先月29日に関東甲信地方の梅雨が明けた。6月中の梅雨明けは統計史上最も早く、梅雨の期間も1978年と並んで1番の短さだとか。

 冷夏でなければ夏が長い分、エアコンや飲料関連、さらには日焼け止めなどのスキンケア商品等、あらゆる市場で消費が増加するケースが多く、恩恵を受ける業界も少なくない。繊維業界も肌着をはじめ、夏物衣料に期待が寄せられるが、売り場によっては既にバーゲンセールが始まっていたりする。

 まあ、例年のことであり、それぞれに戦略もあるわけだが、梅雨が明け夏本番、と同時に夏物バーゲンということになる。消費者にとってはありがたいことだし、店もバーゲンでの在庫消化を織り込んでおり、今さら早いバーゲンを嘆いても仕方ない。ただ、業界を見渡すと、原料がいずれも高騰し、衣料のコストを圧迫している。この中で、モノを作る方はコストアップを吸収するため、相当な努力や工夫を重ねている。身を削るようなケースも少なくない。こうした現状を聞いたり、見たりしていると、どうしても、違和感が抜けないのも事実である。(東)