繊維ニュース 編集部ブログ
2023
02
Mar
綱渡りの現場
【東京本社】有力デザイナーズブランドで「このままでは日本国内で服が作れなくなる」との声が挙がっている。生地調達の遅れから始まり、プリントや整理加工の遅延、縫製工場の生産キャパシティーが超えるなど、人手不足が大きな原因になっている。新型コロナウイルス禍を経て、ファッション業界が抱える問題が一気に表画化した。人が集まらない。消費は回復傾向にあるが、業界の多層的な問題は解決されそうにない。むしろ常態化する様相だ。あるデザイナーは「納期に間に合うか、綱渡りで制作している」と話す。(市)