繊維ニュース 編集部ブログ

2021 21 Sep

夏の名残

 【東京本社】冷たい雨が続いたある朝、通勤途中の公園でふと目についた。鮮やかな赤紫の朝顔一輪とセミの抜け殻。雨粒を光らせたハリのある花弁に、思わず背筋がしゃんとする。朝晩、鈴虫の鳴き声が勢いを増すが、日中はこのセミが元気に腹を震わせているのだろうか……。東京では、9月前半合計の日照時間が20年ぶりに30時間未満となった。例年なら残暑厳しい折、半袖1枚で十分だったが、今年は早くも羽織り物が活躍している。あのセミは仲間を見つけられただろうか。(直)