【東京本社】大規模イベントやライブハウスは避けて、学校は休校。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、政府が中止や延期などの措置を取るように呼び掛け、1週間が過ぎた。この間に東京マラソンの一般参加中止、バンド「東京事変」のライブ敢行に賛否両論、大噴出。明けて出勤すると電車が程よく空いていて、おかげで時差通勤の必要がない。

会社に着くと展示会や会見の中止の知らせが続々。空いた時間を埋めようとアポ電をかければ相手先はテレワーク中。昼食を買いにコンビニに行くとマスクはおろかトイレットペーパー、ティッシュも品薄。買い占めは浅ましいが、日用品が棚にないと不安になる心理は分かる。じゃあ私も、と人々がレジに並び、メディアは「すわ買い占め！」と報道する。これも浅ましい。

ニュースはほかに世界中で刻々増えていく感染者数、市民の不安や不満の声。帰宅すると家族が発熱、体調不良を訴える。すぐに病院で診てもらうと、肺炎ではなく胃腸の不具合、大事はなかった。

陰陰滅滅では、体より先に気持ちが参ってしまう。非常時だからこそ考えられること、気付くこともあるはずだ。満員電車に揺られなくても仕事はできる、衛生に気を付ければインフルエンザの罹患率は確実に減らせる、マスクは自分で作れる等々。ついでに、この忙しいときにおかしなことばかりしてる政治家も要らんな、と気付く有権者が増えると、次の国政選挙が少し面白くなるかもしれない。皆さん、ご自愛。（周）