繊維ニュース 編集部ブログ
2018
16
May
その日本語、大丈夫?
【東京本社】語彙を扱った本が次々発刊されている。ちょっと検索すれば『大人の語彙力大全』『語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング』――等々、ずらりと書名が並ぶ。
春先は新社会人にこの手のハウツー本が売れると聞いた。『語彙力がないまま社会人になってしまった人』といったタイトルはそのものズバリといえるだろう。だが、これだけたくさん上梓されるのはなにか理由があるのではないか。
日常語は時代につれて変わるもの。かつては誤用の代表格だった「ら抜き」言葉も、最近は目くじらを立てる人が減った。意味が通じればいいということか。インターネット上の隠語、「ネットスラング」が日本語崩しに拍車をかけているように感じる。キーボードで書かれた言葉が肉声になり耳に入り込んでくる。違和感しかない。
荒れかけた現代語を何とかしようという意識が働きだしたのなら歓迎したい。当社も新聞社として、日本語のマチガイには一層気を付けたいものだ。(周)