繊維ニュース 編集部ブログ
2022
17
Mar
「私域」はコロナ時代の救世主
【上海支局】中国の小売企業が“私域”(プライベート・ネットワーク網)販売を伸ばしている。SNS「微信」(ウィーチャット)のアカウントにひも付いた顧客に対し、直販するモデルのことだ。レディースカジュアル「JNBY」の江南布衣は2022年6月期中間(21年7~12月)決算書の中で、実店舗の売り上げのうち、3億8千万元がSNSを通じた販売で、前年同期に比べ倍増したことを明らかにした。このSNS経由の販売=私域販売である。「上海久光百貨」の2021年売上高は、26億7千万元で前年に比べ2割弱増えたが、来店客数は前年に比べ1割超減った。来店客数が減りながら増収を実現できたのは、各テナントの店員が私域販売を増やしたことがある。私域販売は、ウイズコロナ時代の救世主だ。(祐)