繊維ニュース 編集部ブログ
2022
19
Aug
靴下に新たな価値を
【大阪本社】ある靴下工場が帽子の製造に参入すると、あっさりと競合する帽子メーカーを退けてしまった。「おたく、なんでそんな安くでできるの…」と客も驚く。この手の話は靴下業界“あるある”だ。他のファッションアイテム以上に苛烈な価格競争に靴下業界はさらされてきたということ。しかし、競争は靴下を消耗品にした。靴下を誰もが余すほど持つようになり、最近では“安い”ということが単純に買う理由にならない。業界各社は、靴下に新たな価値を付けいかに高く買ってもらうか、どのように靴下の地位を高めるかという、これまでとは真逆の取り組みに心血を注ぐようになっている。(学)