繊維ニュース 編集部ブログ

2019 30 Jul

サステイナブル

 【東京本社】リサイクル、リユースなど「サステイナビリティー(持続可能性)」を意識した提案や商品は今や、繊維業界に限らず、あらゆる分野、業界で目にする。

 先日、リサイクル羽毛関連の話を聞いた。羽毛布団のリサイクル展開に取り組むその企業は個人の羽毛布団の打ち直しにも対応する。古くなった羽毛布団を解体し、羽毛を洗浄、リフレッシュして新しい側地に入れて縫製する。実にサステイナブルである。

 ただ気になる話が一つ。羽毛布団をリフレッシュするに当たり奥さまから、「中の羽毛は主人の布団の羽毛とは決して混ぜないでほしい」といった趣旨の依頼が少なからずあるという。中には出来上がりの布団の臭いを嗅いで確認する人もいるとか……。

 いやいや、加齢臭がほとばしる歳になった筆者には笑えない話である。世の奥さまに声を大にして言いたい。「羽毛は洗浄するし、側地は新しいし、臭いなんかしない」と。そもそも「ご主人は汚いものではないのですよ!」とも強調したいのである。行き着く先は亭主のリサイクルということになりそうで恐ろしい。(東)