繊維ニュース 編集部ブログ
2020
26
Aug
マラソンは湘南から変わる?
【東京本社】「世界で最初のランナーになりましょう」と呼び掛けるのは、湘南国際マラソンの事務局。15回目となる来年2月の大会は「ゴミを出さない大会」を目指し、給水場の使い捨てコップを全廃する。選手はボトルやカップを携帯し、中身はコースに500メートルおきに設けられた給水場「ジャグ」(写真)で補充できる。世界初のマイボトル・マイカップランナーというわけ。
これまで同マラソンは、毎年2万5千人のランナーに13カ所の給水ポイントを設け、水とスポーツドリンクを合わせて3万1500本のペットボトル、50万個の使い捨てカップを用意していたという。今回のマイボトル・マイカップ化で、CO2約6㌧を削減できる試算。
自ら給水する分、時間がかかる。タイムが気になるランナーも少なくないはず。とはいえ、廃プラの意識が高まる中、マラソンだけ聖域とはいくまい。タイム計測で工夫が求められそう。
ほか、参加賞のTシャツやスタッフウエアはペットボトルリサイクルによる繊維を使っている。スタッフウエアは使用後に回収、リユースするなど、エコづくしの大会運営。市民マラソンの在り方を変えるかもしれない。開催の可否は12月に決定する予定だが、湘南発の世界初、見てみたいものだ。(周)