繊維ニュース 編集部ブログ

2023 13 Sep

記者出身ならではの視点

 【大阪本社】繊維専門紙の記者として長年活動し、京都工芸繊維大学特任教授や日本繊維機械学会の繊維・未来塾幹事を務めた松下義弘氏の著書『技術が支えた日本の繊維産業 生産・販売・商品開発の歩み』(北斗書房)が第26回自費出版文化賞の研究・評論部門を受賞した。上下巻、千ページを超える大著は企業・産業史を専攻する研究者が参加する紡績企業史研究会でも話題に。「アカデミズムの研究者は特定の時期・分野に関する細かな研究に終始しがち。松下さんのように長い期間の通史で見取り図を描くのは新聞記者出身ならではの視点」といった声が上がる。今後、繊維産業史を調べる際の基本文献になるだろう。本社ダイセンを通じても購入可能。問い合わせ・申し込みは電話0662015012まで。(宇)