繊維ニュース 編集部ブログ

2020 27 Jan

オリパラと多様性と制服と

 

 【東京本社】東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の日本代表選手団公式服(開会式用、式典用)がこのほどお披露目された。紅白の日の丸カラーは継続だが、今回はトップスが白、ボトムが赤。さらにオリンピック・パラリンピック初の同一デザインを採用している。

 そのボトム、男性はノータックパンツとワンタックパンツ、女性はパンツとキュロットから選択可能。「女性=スカート」の固定概念を崩してみせた。発表会では「男性がスカートを選んでもOK」と説明も。

 「女子をスカートから解放するなら、男子にスカートを解禁すべき」。学校制服を取材しているとき、そんな声を聞いた。一理ある。だが仮に校内でOKでも、一歩外に出れば確実に奇異の目にさらされる。社会はまだまだ保守的なのだ。

 オリパラは国威発揚ばかりでなく、参加国の文化の成熟度を示す場でもある。スカートをさっそうとひるがえして行進する男性アスリートがいてもいい、と思う。(周)