繊維ニュース 編集部ブログ
2019
29
Oct
完全自動化の波が来た!
【大阪本社】仕事柄、繊維機械メーカーや機械商社の展示会に伺う機会が多い。熟練工の高齢化、若手の人材不足、サステイナブルな観点からロスのない生産性など、製造現場の課題は多岐にわたる。こうした現状を解決する方法として、最近よく耳にするのが省人化、省力化といったキーワードだが、ある商社で無人化に成功した機器があると聞いて驚いた。
それがイタリア製ボクサーブリーフ自動縫製機。最新の繊維機械が展示される国際展「ITMA 2019」で初披露されたらしい。実機はないものの、その模様が映像で紹介されていたのを見る機会があった。流れるようなフルオートメーションで、ボクサーブリーフが量産されており、そこに労働集約型の繊維産業のイメージはない。
画像にあるように出来上がりのサンプルを触ると、4本針のフラットシームがきちんと縫製されていた。柄入れも自由にできるそうだ。
自動化は人に依存しないから、これで人手不足は解決できそう。反対に熟練した技術を武器にしてきた日本の繊維製造業は、どうやって生き残れるのか、ふと思った。(和)