繊維ニュース 編集部ブログ
2020
25
Dec
会社は常に進化を続ける
産元商社の前多(金沢市)の本社正面入り口にある定礎石は、「礎」の右下部分の一画が省かれて彫られている。その詳しい理由については山本一人社長も分からないが、建設業者によると単なるミスとは考えにくく、何かしらの意味を込めていると考えるのが自然だそうだ。
今秋からその理由について「会社に完成形はなく、常に変化を続けていく」という意味があるとの説が浮上している。
同社は1930年に絹織物の商社として創業し、今年で90周年。1960年代にポリエステル長繊維織物に参入し、2002年にはネオテックスと鹿島テックスを設立、足元では電子商取引(EC)の強化を図るなど時代に応じて会社の形を変えてきた。
浮上している説は、これまでの歴史を振り返って真相を突き止めたわけではなく、見知らぬ誰かが同社の写真をSNSに上げ、そう解説していたもの。ただ、その通りと思わせる説である。(星)