繊維ニュース 編集部ブログ
2024
26
Jun
パイン繊維は柔らか
【大阪本社】綿紡績の新内外綿(大阪市中央区)が開発中のパイナップル短繊維(写真)に触れた。パイナップルといっても、収穫時に捨てられる葉っぱを原料としたもの。ただ、その葉の原型は、みずみずしい、あの金色の果肉とは対照的に固く、薄い刃が幾重にもなっているようだ。ところが写真のわたの感触は綿花まではいかないまでもかなり柔らかく、しっとりとふわふわしている。これなら綿花と混ぜれば、心地よい衣料品用の糸ができるだろう。同社はこのわたの量産技術を確立し、年内にも販売を始める予定だ。本来なら捨てられていた葉や茎などの未利用繊維の活用は“環境時代”の今、大きな商機になりそうだ。(学)