繊維ニュース 編集部ブログ

2020 04 Mar

「エモい」求める若者

 

【中国・四国支社】アパレル関係の企業を訪問すると「流行は相反するものが交互に表れることが多い」と聞く。パンツでいうとストレートかワイドか、といったように。ファッションでもそうだが、デジタルの分野でも若い世代がアナログ的な「懐かしいもの」を好む風潮が出てきているという。

会員制交流サイト(SNS)のインスタグラムの「インスタ映え」で高精細な写真をただアップすることはもう古いらしく、ノスタルジックさや哀愁が出ている様子の「エモい」写真のアップが最先端なのだとか。

スマホアプリで、撮影後に徐々にインスタントカメラ風の画像が出てくる「現像」を楽しめるものや、VHS風の画質で動画を撮れるものが流行。時代が一周りして、新しい需要の一端を見た気がする。

アパレルでも「エモい」服はあるらしいが、今後も新事業が生まれそう。ただ、多くの若者はVHSの意味を知らずにアプリを使っているとか。古すぎると相手にもされないかも。(小)