【大阪本社】クールビズ（ＣＢ）が今年もやって来た。解放感いっぱいではあるが、繊維の業界では一方で苦難する分野がある。

　4月末には大阪の老舗ネクタイ業者がリタイアといったニュースもあったが、やはりＣＢの影響は否めない。

　「ネクタイは男の見え」といわれるが、「その通り」と考えるようになったのはつい最近のこと。そうした考えからネクタイへの投資を控えるようになった。

　ある日、100円ショップでネクタイを購入した。通常のショップで売られているネクタイと遜色ないレジメンタルタイプ。消費税込みで108円。さっそく着用、通勤する。誰も百均とは思わない。

　スーパーブランドのアウターのアンダーＴシャツはファストファッションブランドといった着こなしが普通になっている昨今、ネクタイに対する考え方も同じことが言えよう。（篠）