繊維ニュース 編集部ブログ

2018 05 Nov

良心的なコラボ

 【東京本社】19春夏シーズンのファッションイベント「アマゾン・ファッション・ウィーク東京」が終了し、現在は展示会ウイーク真っただ中。その際、よく見掛けるのがコラボ商品である。東京のファッションブランド「ハイク(HYKE)」では、アウトドアの雄「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とのコラボを継続している。

 ギアとしての機能性に加え、ミニマルに仕上げたアウターに人気が集まっている。毎シーズン、限定店舗で販売しているが、販売日の大行列も話題。人気ブランド同士のコラボは、19春夏シーズンも多くの関心を集めそうだ。

 ファッション業界では雨後のタケノコのようにコラボが乱立する中で、トピックスになるのは至難の業。国内外を問わず、ここ数年でファッション系コラボの求心力は急速に低下した。しかしハイクが人気なのは、その良心的な価格設定も要因の一つだと筆者は推測する。

 ザ・ノース・フェイスとコラボするブランドは幾つかあるものの、20万円前後のアウターも珍しくない。ロット数が少ないコラボ商品に見合った価格とも言えるが、一般的には高額すぎる。一方、ハイクではアウターでも10万円を超える商品はなかった。7万円台でもロング丈のアノラックが手に入る。基本はウイメンズウエアだが、筆者好みのメンズコートも少しだけあったな……。(市)