繊維ニュース 編集部ブログ
2022
20
Sep
実物が手に入る喜び
【大阪本社】縫製工場のサンワード(大阪市天王寺区)は捨てられてしまう生地をさまざまな日用品にアップサイクルし販売している。本来とは違う用途の生地を製品に縫い上げる卓越した縫製技術を持つだけでなく、材料の特性を生かした再生製品を企画、提案できることも大きな強みだ。写真は鉄道車両の連結部の貫通幌を再利用したポーチ類。かなり過酷な状況で使われる生地とあって丈夫さは申し分なく、コーティングの光沢感など独特の存在感を放つ。大阪の百貨店催事で販売したところ「これが欲しくて関東から来た」という人もいたと言う。好きな物の実物を手にする喜びがあり、廃棄物は減り、鉄道会社も環境対策をアピールできる。いいことづくめだ。(酒)