繊維ニュース 編集部ブログ

2018 21 May

綿花に癒される

 【大阪本社】今月初旬から、自宅のベランダで綿花を育てている。種は取材先で数年前に頂いたもの。これまで毎年、年始に今年こそやろうと思ってきたが、いざ種苗期になると土づくりやプランターの手配、こまごまとした手間をかけるのが面倒になって結局、やらずじまいだった。

 仕事柄、綿花の話題を毎日のようにするのに恥ずかしながら、植物としての綿花がどのように育って、どんな花をつけ、あの白い綿が現れるのか実際に見たことがない。

ここ2週間、毎日、数分程度、プランターを前に芽が出るのを待っていたが、ついに芽が出た。

 せっかちなタイプなので、なかなか変化が起きないのはじれったかったが……。このじぃっと土を見ている時間に思いのほか精神が癒されることに気付いた。植えるのに大した苦労もなかったが、自分で面倒を見たこともあって眺める時間が募るほど愛着が湧く。

 なるほど綿花に限らず植物を育てるのは、精神衛生に良いと知ってはいたが、身を持ってそれを体感する。目の前にはただプランターに入った土があるだけなのだが、これからどう育つのかを思うとわくわくする。明日は芽がでるかもしれないという希望が、心を元気にしてくれる。(学)