繊維ニュース 編集部ブログ

2025 28 May

半袖のきものが欲しい

 【大阪本社】京都の繁華街にある呉服店主の話。「きものが欲しいという外人がとても増えた」。だが、少し困った様子。ほとんどの外国人客はマネキンに着付けた振袖に強い関心を示すが「暑いから半袖が欲しい」と言うそうだ。その場で着付けやきもの文化を伝えられず、着やすい浴衣を勧める。試着室から客が出てくる。浴衣もやはりどこか着こなしがおかしいが、それでも客は満足げ。店主はいつも、少し複雑な気持ちで客の背中を見送る。日本のきもの文化を伝えつつ、気軽に親しめるサービスを展開してみては。外国人に受けるなら、日本の若者にも受けるかも。和装業界を盛り上げる糸口にならないか。(学)