繊維ニュース 編集部ブログ

2020 14 Oct

産地の魅力に触れられる場所

 

【大阪本社】奈良靴下産地には個性豊かな靴下メーカーが数え切れないほどある。だが、残念なのは売り場がないこと。取材していて、靴下と一口にいってもこれだけ種類や用途、工夫のしどころがあるのかと驚くが、消費者が奈良を訪れても、それを感じることができない。

 その点、播州織産地には西脇商工会議所が運営する「播州織工房館」をはじめ、生地や製品の魅力に消費者が直接触れられるところが豊富だ。今年は新型コロナウイルス禍の影響で人が少ないが、先の工房館には観光客が週末や祝日には数多く訪れる。

 奈良靴下産地でも行政と民間が一緒になって売り込む場所が欲しいところ。今年夏にオープンした販売所「広陵くつした博物館」(写真)には大いに期待したい。近くには法隆寺や古墳群、竹取物語発祥の地もある。観光とタイアップできる可能性も大きい。(学)