【上海支局】3月1～31日に上海市内の商業施設で開かれたウルトラマンフィギュアの特別展「ウルトラマン英雄『魂』展」は、盛況だったようだ。3週目の土曜日午後に訪れると、多くの親子でにぎわっていた。主催者のバンダイの触れ込みでは「大人のためのイベント」だが、上海展の参加者は幼稚園や小学校低学年の子供を連れた家族連れが目立った。

　ステージでのショーは、開催前から黒山の人だかりで、小さな子供を肩車する父親が続出。「ウルトラマンオーブ」が登場すると子供たちの大きな歓声が上がった。この15年間、ウルトラマンが地上波で放送された記憶はなく、この人気ぶりは意外だった。

　最近はインターネットテレビなど、海外の映画やアニメに気軽に触れることができる機会が増えており、ウルトラマンの人気もこうした新しいチャネルを通じ、じわりじわりと高まっているのかもしれない。

　業界や都市によって濃淡はあるが、中国ではここ数年、著作権保護が強まり、コンテンツビジネスも急成長しているようだ。ウルトラマンをはじめとする日本の“ヒーロー”の活躍に期待したい。（祐）