繊維ニュース 編集部ブログ

2021 20 Dec

100年前のオーバーオール

 【東京本社】静岡県東部の清水町にあるユニフォーム製造卸の山本被服は、創業から100年近い歴史を誇る。このほど、事業の起源となるオーバーオールの復刻版を製造し、クラウドファンディングで売り出した。初めての試みで売れ行きの見通しは立たなかったが、ふたを開けてみると2週間余りで100着が完売した。一部のジーンズ愛好家に受け入れられれば、との思いで発売したが、意外にも若い世代の購入が多かったと言う。会員

制交流サイト(SNS)での発信や、地元メディアへの露出の効果が大きかったようだが、オーバーオールにまつわるストーリーも人気の一因だろう。1世紀前に米国に渡った創業者が現地で出会ったオーバーオールは、令和時代の日本では新鮮に見えるのかもしれない。(強)