繊維ニュース 編集部ブログ
2021
17
Dec
足踏みのボタン付け機
【中国・四国支社】先般、足踏みのボタン取り付け機なるものを見た。産官学連携の地域活性化プロジェクトで、広島県福山市を訪れた大学生がコインケースのボタン付けの実習で使っていた。講師の副資材製造機メーカー担当者は「現在は電動のものが主流だが、サンプル作成、補修関連の企業では足踏み機をまだ使っているところもある」と言う。理由は「力加減がしやすいから」だとか。学生は「コントロールが難しくてドキドキワクワクした。カチッと音がして取り付けられた瞬間、思わず笑った」と瑞々しい感想を話していた。繊維関係も職人の技が求められる工程は多い。温故知新で、技術や文化の一端が若い世代に受け継がれる瞬間を見たような気がした。(小)