繊維ニュース 編集部ブログ

2018 15 Nov

綿の花

 【中国・四国支社】繊維業界で綿花といえば綿の球あるいは綿自体を指すのが当たり前だが、先日、岡山県井原市の野上地区で開かれた綿花の収穫祭に行った際に撮影したのが写真の「綿の花」。

 実際に咲いているのを見るのは初めてだったが、黄色がかった可憐な印象の花だった。

 この花がしぼんだ後、さやができ、さやがはじけて「綿花」が現れる。実際に多くの綿の球が畑のあちこちにでき、収穫祭の参加者は笑顔で摘み取ったり、写真に撮ったりしていた。

 昨年、市内の別の場所で試験栽培した経験を生かし、種まきの時期を早めるなどの工夫が奏功し、今年の収穫量は大幅に増えたようだった。ただ、綿花を育てた地元農家の方は「もっともっと大きくできる。地元の高校の園芸課に負けている」と苦笑いする。

 言われてみれば、収穫時にこのような「開花状態」というのはあまりよくないことなのかもしれない。しかし、休耕田の開墾から半年程度でここまで育てるプロの技に感服した。(酒)