繊維ニュース 編集部ブログ
2022
02
Dec
再利用過程でキノコが生える
【大阪本社】染め直しを主力とする染色加工場の福井プレス(大阪府東大阪市)が展示会のブースに「キノコ」を出品していた。同社はコーヒーの搾りかすなどコーヒー豆の焙煎(ばいせん)かすや薄皮のほか、クラフトビール醸造後の麦芽かすを用いた染色技術を打ち出している。これをさらに発展させ、染色後の搾りかすをキノコ栽培の菌床として再再利用する事業を模索していると言う。ここまで活用されればコーヒー豆も本望(?)だろうと思ったが、さらに話を聞くとこの菌床はキノコを育てた後、燃料に加工されて再再再利用され、その燃料でまたコーヒー豆を焙煎するといった展開もできると言う。リサイクルの過程からキノコが生えてくる構図に何とも言えない不可思議さを感じるが、それこそが独自性というものか。(酒)